あの人のその後…
電話口でおばさんが叫んでいた。
どうやらあのターちゃんが、まだ入院していないそうだ。
カレンダーを見れば、
今日はターちゃんが内科に診察予約をとった日だ。
診察を受けたら、すぐ入院のはずだ。
そのターちゃんが
「朝から何も食べていない…」
と夕方に電話をよこしたのだ。
案の定、私はおばさんを乗せておじさんのところへ走った。
「カステラが食べたい。」と言うので、途中のお店で
カステラとバナナとペットボトルのお茶を買って向かった。
しかし…
どうやら、先週おばさんの電話をうけて
娘さんがいろいろと支度をしていったようだ。
腎臓の悪い父親の身体を配慮した献立が
いく種類か冷蔵庫に作り置きがしてあった。
そういえば、部屋もきれいに片づいている。
どうやら、息子さんも来たようだ。
中を見せてもらったら着替えやタオル、身の回りの物が
几帳面に袋分けして、整然と詰め込んであった。
男性が支度したとは思えないほどの気配りを感じた。
おばさん:なんで今日入院しなかったの?
おじさん:病院は明日。
おばさん:診察の予約は今日よ。今日は行ったの?
おじさん:今日じゃないよ、明日だよ。
おばさん:日を変えたの?予約をとったのは今日よ。
おじさん:今日じゃないよ、明日だよ。
…どうやら、おじさんは日を間違えたいたらしい。
おばさんが何度も今日が20日だと言っても
おじさんは19日だと言ってきかない。
私が郵便受けに残っていた今日の新聞を持ってきて見せると
ようやく今日が20日だと認めた。
理由はわからないが、
おじさんは、入院がしたくないのだと感じた。
娘や息子だって、離れていて面倒がみられないなら
入院していてくれた方が安心だ。
しかもおじさんは困った時に
おばさんに電話をかけてくるのも変な話だ。
当初、親不孝な子供たちと思っていたが
にわかに違う匂いが漂ってきた。
…続く。
この後、私にとんでもない電話がかかってくる。
「あ〜聞かせて聞かせてその中身」っていうあなた
↓人気blogランキング↓今日もお願いします!
| 固定リンク | 5
最近のコメント