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2008年4月 3日 (木)

壁の華(3)

  
  
  

昨日の記事の続きです。

  
  

431

 

 

無事、病院に搬送され

おばさんの本格的な検査が始まった。

 

 

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さっきまでの喧噪が嘘のように待合室は静かだった。

一般の診察時間も終了し、

あちこちの窓口はカーテンが引いてある。

遠くから聞こえる誰かの足音も

すぐ近くに聞こえるほどだ。

 

 

ここは救急外来の待合室。

 

 

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しばらくすると

看護師さんに呼ばれて、夫婦が立ち上がった。

 

 

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耳を疑った。

どんなに小さい声で看護婦さんが話をしても

ついつい聞こえてきてしまう。

 

 

どうやら、お子さんが救急車で運ばれたようだ。

同じ子を持つ母としては

人ごとではない。

想像しただけで、胸が張り裂けそうになる。

 

 

しかし、しばらくするとそこに…

 

 

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第3の人物が登場。

 

 

なんと事実は小説より奇なり。

どうやらこちらが、けがをしたお子さんの

本当のお母さんのようだ。

先に来ていた夫婦は、その子のお友達のご両親のようだ。

遊びに行った先で事故が起こったようだ。

 

 

詳しい事故のいきさつまでは、描けないが

お互い相手を気づかいながら

何度も何度も頭を下げ合っていた。

 


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お母さんは、夫婦が見えなくなるまで頭を

下げ続けていた。

 

 

そして

 

 

437

 

 

 

また待合室は水を打ったように静まり返った。

不思議な空間に迷い込んでしまった気分だ。

 

 

続く…

 

 

 

そして、またハンバーガーの失態を思い出し
一人で赤面する私に
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コメント

読んでるワタシの胸も張り裂けそう・・・
アメリカだったら遊びに来ていた子どもが怪我をしたらそのうちに責任がないかを問われちゃいます。
で、もちろん我が家もそういう保険にはいってますが、こういう事故は胸が痛んじゃいます。

ファッジさん毎日のような病院通いも大変ですね。
でも更新早く早く!

投稿: 天国の海 | 2008年4月 3日 (木) 08時06分

事故なんていつどこで起こるかわかりませんし、他人事ではありませんね。
どちらの立場にしても大変だろうと思います。

救急隊員さんはきっとハンバーガーの事なんて忘れてますから、大丈夫ですよ~
忘れちゃいましょうε- ヽ(´▽`*)ノ

投稿: ぴよぴよ | 2008年4月 3日 (木) 09時27分


うう!!なんかドキドキしてしまいます。
その子は大丈夫だったんでしょうか。
心配です。

↓おばさんのポジティブチャレンジの
ハンバーガーがこんな形で
裏目にでようとは・・・(笑)

投稿: ハマ | 2008年4月 3日 (木) 09時45分

子供は本当に何やらかすか分からないからファッジさん 早く更新を~

投稿: なな | 2008年4月 3日 (木) 10時14分

どこかで、何かが起こっても
やはり一番大切なのは
「相手を思いやる」その気持ちでしょうか?

おば様は現状では大したお怪我じゃなかったようですが・・
検査結果が出るまでは・・やはり・・
心配です。

投稿: あひる | 2008年4月 3日 (木) 10時40分

子どもの事で亀裂してしまう関係って多いですから、双方大変ですね。
今回はどちらも他人の非を責める親じゃないようで、良かったです。
何歳くらいの子供か分かりませんが、釘を飲んでしまうことってあるんですね~。
まさか5寸釘ではないでしょうが・・・。

投稿: 花 | 2008年4月 3日 (木) 10時55分

毎日のように病院の付き添いや家事&育児をしながら、こんな面白いブログが描けてしまうファッジさんって、ほんとにすごいですね。
いま生後2ヶ月の赤ちゃんを育てながら毎日楽しみにしています。
子供の怪我って、親の心に爆弾を落としますよね。すごく分かります。
おばさんの回復をお祈りしています。

ファッジさんもお疲れでしょうが、体に気をつけてくださいね。

投稿: あいこ | 2008年4月 3日 (木) 16時02分

どんなに気をつけてても
ケガはおきてしまう物ですよね。
不慮の事故とでもいいますか・・・

ところでおばさんは?
とっても気になります~。

投稿: まき | 2008年4月 3日 (木) 22時04分

いつも思うのですが、ファッジさんの絵って、そこに音と空気が一緒に盛り込まれていますね。
怖いくらいにし~んとしていて、心配したあのときの情景がよみがえって、消毒液の匂いまでしてきたわ。

投稿: オジイ | 2008年4月 3日 (木) 22時59分

うちのそばに大きな病院があり、うちの子もたまに行くことがあります。
先日もひざの下がパックリ切れちゃったので行ったのですが、看護婦さんはそう言うのに慣れちゃってるから平気ですね。

入口で車いすを借りて受付へ。
私「すみませーん、足がパックリ切れちゃって」
ナース「2階の外科へどうぞ」
私「2階へはどこから?」
ナース「そこに階段があるでしょ」
おいおい、車いすで階段登れねーだろ!

投稿: たっちゃん (^o^)y-~ | 2008年4月 4日 (金) 03時33分

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