壁の華シリーズ
今日は9年前の過去記事まとめです。
在宅介護を本格的に始動するために
家の改築を決意した
おばさんの転倒→救急車のお話です。
長いのですが、お時間のある方はぜひ!
最近はおばさんの体調が良くない。
外はポカポカの春なのに
1日中、ストーブの前でじっとしている。
食事はそこそこできるようだが
とにかくあちこちが痛くなってきて
動くのがつらそうだ。
そんな時、ダンナが行きつけの美容院で
リウマチで評判のいい病院を聞いてきた。
美容師さんの父親が晩年、お世話になった病院で
ずっと「痛い痛い」と苦しんでいた父が
最期は、そこの治療で
痛みからは解放されていたそうだ。
調べてみたら、その病院には
「セカンドオピニオン科」があり
いろいろ相談にのってもらえるようだ。
セカンドオピニオンの説明もしたが
この世代の人には、なかなか伝わらない。
私もおばさんの通院を手伝っているので
おばさんの主治医とは面識がある。
敏腕成形外科医だが
穏やかでやさしくて冗談もおもしろい先生だ。
私もおばさんも、先生のファンだ。
既に、おばさん一人では病院も行けないし
まして医者を変える決断もつかない。
行動を起こすなら、私が先導するしかない。
セカンドオピニオンの候補に
上がっている病院はとても遠い。
リウマチでかかるとなると
延々と通院することも
覚悟しなければならない。
しかしそちらでも改善がなかった場合、
どうしよう。
高齢者にとってリスクは何か
ベストは何かを模索中。
でも、あんまり考えている時間もない。
そして、おばさんの通院の日。
主治医の所見を聞いて
これ以上治療方針が変わらないなら
切り出してみようかとも思う…が、
なかなか愛と勇気が自分にも足りない。
協力して、先生に切り出す手だてを考えた。
そしてタッグを組んで、いざ診察室へ…
ヤブ医者っぽい名医の
おばさんが、みなまで言わないうちに
先生はいつもの笑顔であちこち診察を始めた。
そして、私は…
まず、先生の神の手による触診では
異常なしだった。
その後、レントゲンを撮ってもらい、
血液検査、尿検査と続いた
レントゲンでも所見は異常なしだった。
血液検査と尿検査の結果に関しては
次回の診察で、ということになった。
唯一、先生が気にかけていたのは
おばさんの滑舌が悪くなったことと
両腕をまっすぐ前にのばした時、
指先が震えてくること…
セカンドオピニオンの相談は、
次回の検査結果が出てから
することにし、病院を後にした。
担当医からはリウマチより神経系を
心配されてやや複雑な心境だ。
お義母さんだとジャンクフードは一蹴されるが
こんな時、チャレンジャーなのが
おばさんのいいとこだ。
おばさんのおごりで、
袋いっぱいのハンバーガーを買って帰宅。
子供たちも大喜びだった。
と、その日の夕方…
おばさんは、床に腰を下ろすと立てなくなる。
実は部屋の中で
しりもちをつくことはたびたびあって、
よく起こしてほしいと頼まれる。
ところが今日は…
ダンナの様子がおかしい!
敷居の角でぶったようだ。
今まで見たことがないほどの血がこぼれていた。
もともと血に弱いダンナなど
足がガクガクしていた。
急いで、ガーゼとタオルで止血し
119番に電話した。
意識はしっかりしていたおばさんだが
救急車が来ると言ったとたんに
「起こせ、起こせ」と騒ぎだし
「救急車の中でいきたくなったら
はずかしいから…」
と、一人でトイレに入っていった。
それを追いかけるように
救急隊員のみなさんが到着した。
おばさんは抱えられるように
トイレから連れられてきた。
その間、私は付き添うべく
おばさんのサンダルやら上着やら
バッグを用意しに走った。
急いで戻ると、一刻も早く救急車の中で
応急処置をしたい隊員の方に
「着替えてから行きたい」
とおばさんが主張し
手伝ってもらいながら着替えをしていた
<おいっ!
やっと救急車に担ぎ込まれて
処置と問診を受けた。
名前から誕生日から既往病歴まで
おばさんはハキハキと答えていた
(私は、壁の華再び…)
その時には止血もしており、ひと安心。
「今日だけです!今日だけ!」と
目で訴えたが
救急隊員の方に伝わったかどうか…
ああ、くやしーっ!
おばさんの検査結果は異常なし!
ただし、頭を打っているので
徐々に症状が悪化することもあり
これからも注意深く観察する
必要があると言われた。
ダンナが言うように、確かに不安がある。
この時点で、おばさんは
打った太ももが痛くて歩けないのだ。
家に帰っても車いすはないし
家の中もそういう造りになっていない。
お風呂やトイレはどうすればいいのか
心配だったがとにかく、今晩は
メイのベッドを借りて
私たちの住む母屋で一緒に
寝ようということになった。
メイにもメールで部屋を
掃除しておくように伝えた。
帰宅して、やっとおばさんが笑った。
やはり救急車に乗せられた時は
いろいろ覚悟したそうだ。
なんとおばさんは家に着くと
いつものように歩いた。
寝る部屋も、自分のベッドがいいと主張し
みんなの心配をよそに
「トイレに行きたかった」
と、一人でトイレに入っていった。
高齢者にとって住み慣れた家とは
こういうもんかと老人介護の
難しさを改めて感じた。
以前、おばさんが転んだ時に
手すりをあちこちにつけたが
今回はさすがにリフォームしようと決心した。
お義母さんがトイレは
外付けの和式しかダメだと頑固を通して
棚上げされていたが
やはり車いすごと入れる
広いトイレが必要だと痛感。
お風呂嫌いになったお義母さんのために
そして足の悪いおばさんのためにも
入りやすいお風呂を。
そして、もうひとつ
ずっとウヤムヤにしてきた子供部屋も
おばあちゃんたちの方に
作ろうではないかとなった。
さっそく今日は、
ダンナの友人でもある設計士さんが
休みを返上して来てくださる。
我が家は主張を持った人が多いので(笑)
設計士さんがうまくまとめてくれるのを
祈るばかりだ。
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結婚後、夫の両親の自営業を手伝っている
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